大阪大学タテカン同好会 / 大阪大学サークル葬送サークル

辞めたサークル、辞めてないけど嫌々やってるサークル、特に関係はないけど傍から見ててオワコンなサークルの総括論評等をやるサークルです 個人名では出したくない文章をここで出します 大阪大学タテカン同好会の記事も出ます

いちょう祭2024での新興宗教団体の活動っぷり

 

はじめに

 2008年11月、「大阪大学 外国語学部 他大学研究会」により「まちかね祭2008での新興宗教団体の活動っぷり」という記事が投稿された。

blog.livedoor.jp

このときには、○○学会や○教○光、○○の科学など賑やかだったようだが、時を経て2024年。コロナ禍を超え今はどのような様相なのか。本稿は、「ディープ」なサークル等を野次馬することを活動とする我々「サークル葬送サークル」が、それを探訪したレポートである・・・といっても、ほとんどは時の流れにより淘汰されたようで、めぼしいものは1団体しかなかったが。

「人権哲学研究会」とは

 大阪大学には、「人権哲学研究会」という公認団体が存在する。そして、学祭毎に展示を行なっている。

 先述の「他大学研究会」の記事では、

人権哲学研究会[創価学会]……日本と中国「友誼の大道」展

と紹介されている。

記事で紹介されていた団体は2021年にはここ以外は姿を消している。

ということで行ってみた

 ということで2024年5月2日、いちょう祭初日に「人権哲学研究会」の展示に行ってみた。

 会員と見られる男性が3人いた。正直かなり心の準備をして入ったが、意外と(?)入ってもあっちから話しかけにはこなかった。ただ、来た人数を正の字で集計していたのは気に止まった(来た段階では105人来てたっぽい)。

  また、この時、興味を持ってくれた知人を数人(一人は謎のヘルメットを腰に下げていた)を連れだって来ていたので、最初から怪しまれていた可能性は多分にある。

 展示テーマは「教育のジェンダー平等について」。

2024年いちょう祭「人権哲学研究会」の展示 前半(SNS掲載許可は得ています)

展示も、基本的に宗教の「し」の字も感じさせない内容だ。ふむふむ、まあ理解できる内容だ。さて、後半も見てみよう・・・ん?

2024年いちょう祭「人権哲学研究会」の展示 後半

⑪くん?

⑪拡大

前、そして後の文脈にも繋がらない法華経における万人成仏の哲学」が出てきた。

⑩拡大

↑前

⑫拡大

↑後

さらに話しかけてみた

 こうして展示を見ているうちも、誰も話しかけに来ない。このままただ展示を見ただけで帰るのはあまりにも興がないので、「会員」さんに話しかけてみることにした。といっても、「新興宗教に興味があるんですが、お話し伺ってもいいですか?」と聞いてまともに対応されると思うほどバカではない。ということで、「ウブで無知だけど哲学や社会に興味があり、哲学系のサークルに入りたい新入生」のペルソナを被って凸った。

会員3人抜き――1人目――

 とりあえず話しかけやすそうだった人に質問してみる。スライドの内容について質問することにしたが、いきなりスライド⑪――法華経云々のところ――について聞いても怪しまれる。なので、ジャブ代わりに10枚目のところで、「なぜ女性科学者が増えると日本の科学が助けられるのか」とか質問を入れる(ちなみにここにもあんまちゃんとした回答もらえなかった)。

 そしてついに、話題を11枚目に移し、「高校で倫理やってて〜法華経とか過去のものみたいに思ってたんですが〜なんで法華経に着目したんですか?」と質問してみる。すると彼は「先輩に詳しい人がいて……その時から法華経の勉強をしていて……」と「逃げ」ようとする

 しかしここで折れるようではサークル葬送サークルの名が泣く。うぶなふりをしてしつこく追求を続ける。「ジェンダーの話とかだと普通はヨーロッパとかの思想だと思うんですけど〜なんで法華経にたどり着いたんですか…?」と問うと、観念したように「私達実は○価○会というところに入っていて、そこで法華経を勉強しているんです……」と言ってきた。

 どうにかして勧誘されたかったので、普段活動しているかを聞いたものの、「学祭前後しか活動してない」「特に新歓してないから入れない」とのことだった。また、「活動は○会でやっている」とも言っており、どうやら来た人間を無差別に引き入れるというものではなさそうだ。

 諦め悪く、「へぇ〜 ちなみに、こういう活動してみたいんですが、入れますか…?」と聞いたが、「いやここは入るとかはできなくて…」と言われた。

 そして、「創価…学会?ってところに入ったらこういうことできるんですか?」と聞いたら、「いや…一応学祭では宗教勧誘とかできなくて…」と言っていたので、勧誘ははなからしない方針のようだった。

 ちなみに、彼は「ぼくも半ばやらされて来てて…」と言っていた。気持ちは分かる。

会員3人抜き――2人目――

 知人からも鋭い質問が飛び、一人目がたじたじながら答えていた。そのうち、(無理やり連れてこられてたらしい)一人目が困りだし、応援を呼び、二人目にバトンタッチ。一人目よりは知識ありそうな様子。

 なんとかベールを剥ぎたい私が、「仏教って輪廻転生とかあるイメージあるんですけど〜」とか言ったら、六道(○会の教義にある)とか○会用語を徐々に引き出せた。

 私が「なんで法華経って正しいんですか?」と聞くと、「日蓮大聖人という人が書いたから」とキーワード日蓮を引き出せた。ただ、○価っぽいワードや話題については針に糸を通すような慎重さを崩さず、あくまで「日蓮」の話しか出さない。

 そして私が、「法華経って昔の文書で難しいと思うんですけど〜、分かりやすい本とかありますか」?と聞くと、三人が目を見合わせ、めちゃくちゃ困りだした。そして、「真打ち」っぽい三人目が登場した。

会員3人抜き――3人目――

 そして、身のこなし方がどことなく某「さそり」のリアル逃走中成功者を思わせる三人目が登場した。

 そして登場するや否や、先の質問に対して、「○田○作名誉会長『法華経の知恵』がわかりやすいですよ」とパッと○会書の名前を出された。

 聞くに、色々な仏教の宗派はあるが、日蓮法華経が唯一正しいらしい。そして、キリスト教について聞いたら、「キリスト教は外に教えを求めている。我々は万人に仏性が内在している」とキリスト教もdisられていた。

 

 そして最後に、「高校の近くに顕○会…?っていう団体があって(これは本当)、あれも仏教だと思うんですが、結局あれも何をやってるか分からなくて、どう違うんですか…?」と○価の「仇敵」たる顕○会の話を出してみた。すると、ギリギリ残っていたストッパーが外れ、容赦なき顕○会disが始まった。
「あの会は日蓮の教えを曲解している」
「あの会は新聞配ってるけどあれには気をつけて」

いきいきした様子でのdisが聞けた。

 

 ここらが潮時かと思い、我々は撤退した――。

凸中に・・・

 ちなみに、凸して話しをしている中、女子2人組が来室していた。すると、「タイミング良く」2人組の一人がトイレに行き、残された一人に他の部員が話かけに行っていた。What a coincidence.

考察

最初に挙げた記事の2008年時点においても、

人権哲学研究会の企画は日中文化交流史をテーマとした展示でしたが、徐々に池田会長の紹介を絡めていくパワフルな手法を用いてました。


前回の『池田大作展』というダイレクト過ぎる展示とは対照的です。

まちかね祭のパンフの紹介文でも、創価学会に関する用語は一切見られず。
そうとは知らずに見に来る学生や一般の方もいらっしゃったでしょうね。

配っていた機関誌の方も実に立派で、これも一見、創価学会関係には見えませんでした。
ある種のステルスマーケティング

と指摘されている。おそらくこのステルスマーケティング」方針が貫徹・深化されているものと思われる。なので、直接的には「無害」であると評価する。

 もっと言えば、幹部か誰かが「今年も阪大の学祭でなんかやれ」「人数数えてこい」って言って、人権哲学の人は半ば形だけやってる説が濃厚である。

 しかし、凸レポの最後に言及した「偶然」については多少訝しいところがある。無差別に勧誘するための「装置」というよりかは、勧誘対象を教団施設に呼ぶより警戒心を呼ばない「舞台」として利用されているのではないかとも思える。

 とにかく、次のまちかね祭でも行ってみて変化した/していないところを探りに行こうと思う。また、他にも宗教関係でもそれ以外でも学祭で「ヤバ」そうな団体があれば教えてほしい。凸る。

宣伝コーナー

 この記事は辞めたサークル、辞めてないけど嫌々やってるサークル、特に関係はないけど傍から見ててオワコンなサークルの総括論評等をやるサークル、「サークル葬送サークル」の人間が書いたものである。サークルと言っても団体で動くことはなく、事件の噂なりゴシップなりを投下したり共有するdiscordサーバーである。

 誰でも入れてるとどっかしらのスパイが来そうなので、興味ある人はツイッター"@tatekan_osaka"か(「タテカン同好会」であるがそこで間違っていない)、サークル葬送サークルにいる(いそう)な人にDMか何かで声をかけてほしい。あからさまに怪しくない人以外は入れる。